
近年、授業時間の短い塾が増えています。「集中力が続きそう」「タイパ(タイムパフォーマンス)が良さそう」と感じる親御様も多いでしょう。
しかし、「短時間=効率的」という考え方は、こと国語においては慎重に見極める必要があります。 なぜなら、読解力の養成には、どうしても省略できない「思考の時間」が存在するからです。本記事では、国語のプロの視点から、最適な学習時間について深く掘り下げてみたいと思います。
まずは、短時間授業(45分〜60分程度)のポジティブな側面を整理してみましょう。
心理的・経済的ハードルの低さ 1回あたりの時間が短いため、お子様の心理的な負担は小さくなります。また、コマ単価としての月謝が安く抑えられる傾向にあります。
目的が明確な学習への適性 例えば、「宿題の特定の箇所だけ質問したい」「漢字や語句のテストだけ行いたい」といった、ピンポイントな確認作業には非常に向いています。
低学年のお子様の集中力維持 勉強習慣がまだ十分でない低学年の生徒にとっては、短時間で「やり切った」という達成感を得ることが、学習意欲の継続につながる場合があります。
一方で、本格的な国語力の向上を目指す場合、短い授業時間には見過ごせないデメリットが存在します。
国語の学習、特に記述対策は「本文を精読する→論理を組み立てる→自分の言葉で書く」という一連のプロセスが不可欠です。時間が足りないと、どうしても講師側の解説が「答え合わせ」の駆け足になり、生徒自身が深く悩んで納得する「思考の余地」が削られてしまいます。
学習科学の視点で見ても、授業開始直後からトップギアで集中できる生徒は稀です。実は、多くの生徒は開始20分〜30分が経過し、内容にのめり込んだタイミングで最も高い学習効果を発揮します。 短い授業では、まさに「これから」という最高の状態で終わってしまうリスクがあるのです。
表面上の月謝は安く見えても、90分や120分の指導内容に換算してみると、結果的に1分あたりの単価が高くなるケースも少なくありません。特に記述指導のような個別性の高い指導では、時間あたりの「密度」が重要になります。
英才塾では開塾以来、90分授業を基本スタイルとして守り続けてきました。その理由は至極シンプルで、生徒一人ひとりと向き合い、「考えさせ、書かせ、自分の手で直す」という工程を完璧に遂行するためです。
具体的には、以下の3点を90分の中で徹底しています。
長文読解の徹底解説: 表面的なテクニックではなく、文章の構造を読み解く力を養います。
応用演習の実施: 集中力が高まった後半に、学んだ「型」を別の問題で試します。
対話型の質疑応答: 「なぜその答えになったのか」を対話を通じて掘り下げ、疑問をゼロにします。
とはいえ、すべての生徒にとって一律に90分がベストとは限りません。状況によっては、短時間で高い成果を出せるケースも存在します。
そこで英才塾では、指導の質を一切落とさず、学習目的に応じて選べる「60分コース」を新設いたしました。
低学年の生徒様: まずは「集中して解く」リズムを作る。
基礎固めフェーズ: 文法や語彙、短い文章題に特化して取り組む。
特定分野の強化: 苦手な単元をピンポイントで潰していく。
このように、今の学力や課題に合わせて最適な時間を選択できる環境を整えています。
結局のところ、大切なのは「短いか長いか」という数字の比較ではありません。「今のお子様の課題に対し、どれだけ深く、納得感のある学びを提供できるか」です。
英才塾はこれからも、18年以上の指導経験に基づいた「記述の型」を武器に、一人ひとりに最適な時間と指導を提供し続けます。
ブログ執筆者:早田 哲治(英才塾 塾長)
指導歴18年以上のベテラン講師 早稲田アカデミーでの集団指導、家庭教師のトライ「プロ講師」を経て独立。大手塾のカリキュラムを熟知し、論理的な「記述の型」を伝授する国語のスペシャリスト。
趣味と視点 アニメ鑑賞を通じて、物語の伏線や登場人物の心理描写を分析するのが日課です(お気に入りは、京都の伏見を舞台とした『いなり、こんこん、恋いろは。』)。また、YOASOBIやMrs. GREEN APPLEなど現代の楽曲の歌詞からも、言葉の選び方や感性を磨いています。
近年の主な合格実績
2024年度: 開成中、聖光学院中、渋谷幕張中、藤島高 ほか
2026年度: 西大和学園中、愛光中 ほか、難関校多数
【無料体験授業のご案内】 記述問題が苦手なお子様、志望校合格に向けた国語の戦略を立てたい方は、ぜひ当塾のプロ講師(指導歴10年以上)による指導を体験してください。
公式ホームページ: https://eisaijuku.jp/
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